感想、まとめ
今回の行き先は、中央アジアのウズベキスタン。
コロナ禍もだいぶ落ち着き、2019年のチェコ・オーストリア以来の4年ぶりの海外旅行でした。
ウズベキスタンは、古来からシルクロードの中継地点でもあり、東西の文化が行き来した歴史ある国です。
世界史で、ムガール帝国や、ティムールについて少し触れることはあっても、やはり日本人にとってはなじみがなく未知の世界といった感じです。ただ、建造物の美しさに定評があり、国内の都市が1990年代から2000年代にかけて、次々と世界遺産に登録されてから、旅行先として多くの注目が集まって、TVの旅番組でも頻繁に見るようになりました。
いつかは訪れてみたい国の一つだったのもあり、ベストシーズンの9月に旅行を決行しました。
ヒヴァ、ブハラ、サマルカンド、タシケントの4都市を周遊しましたが、それぞれ違った趣がありました。
まず、ヒヴァのイチャンカラは、シルクロードのオアシス都市ですが、太古の昔からの姿そのままであり、そこに降り立った私たちは、まるで古代にタイムスリップしたかのような不思議な感覚でした。異国情緒あるアラビアンナイトの世界、といった感じでした。アルカンチホテルも、イチャンカラ内にあり、テラスから素晴らしい景色が沢山撮れました。
次に滞在したブハラは、水源に恵まれたオアシス都市として紀元前から人が集まり砦が造られ、文学や芸術の中心として栄えた歴史があります。そのため、旧市街には最高峰の建築技術を思わせるモスクや神学校があります。そのうえ、多数の飲食店や可愛い雑貨を扱うお土産屋さんが旧市街に集まり、街全体が、遊べるテーマパークのようなイメージでした。お土産のスザニの精巧さ、美しさは、ブハラで見たものが一番だったような気がします。
サマルカンドはレギスタン広場を囲む3棟のメドレセとその色遣いに一番感動しました。水色から青色のタイル装飾で、建物によって色調がそれぞれ異なりますが、青い空と調和した光景は一度見たら忘れられないインパクトがあります。まさに青の都サマルカンドと呼ばれてきたことに納得です。
タシケントは、遺跡観光はしませんでしたが最後の買い物と散策、そして日本人の営む日本料理屋を体験出来てとても楽しかったです。
物価は、日本の約3分の1くらいです。ミネラルウォーター500mlが30円くらい、レストランで食事しても2人で2000円程度です。お土産品も良心的な値段なので安心して買い物ができます。
治安は、とても良いです。海外にいるとは思えないほど、危険は感じませんでした。現地の人はとても優しくフレンドリーです。日本語が出来る人が沢山いることに驚きました。
行く先々で、遭遇率高かったのが、猫です。7日間の旅行で15回も出会いました!
4都市の中で、特にブハラにはたくさんいました。お土産品にも猫をあしらったものが沢山あり、猫が国民に可愛がられていることがよくわかります。イスラム圏では、犬を嫌い猫を愛でる人の方が多い、と聞いたことがありますが、時々出会う犬もおとなしく平和そうにしていたので、犬猫どちらも可愛がられてるんだと思い、安心しました。動物が好きな私たちにはうれしいことです。
どの都市に行っても、現代的で先進的で街全体がきれいでした。ゴミやたばこの吸い殻が落ちてることもなく、マナーが良いので、民度の高い国だなと思います。
東京でもウズベキスタン料理の店に行ったことがありますが、東京で食べたウズベキスタン料理よりも、現地の方が美味しいです。ハーブやスパイスがふんだんに使われているのに、日本人にも受け入れられやすい優しい味わいでした。色んな種類の肉料理がメインなので、魚介よりも肉が好きな人におすすめです。
ホテルはどれも良かったです。ヒヴァのアルカンチホテルは観光地の中にあるのでアクセスも抜群に良く、立地もイチャンカラの絶景を望める最高の場所にあります。ブハラのメルキュールホテルは、2年前に出来たばかりの新しいとてもきれいなホテルでした。デザインもイスラム調で、まるでアルハンブラ宮殿にいるような感じでした。温水プール完備でサウナもあり、部屋もモダンで、一番快適に過ごせました。サマルカンドのムーベンピックホテルは、洗練された大型ホテルです。高級感のあるレストランフロア、テニスコート、プール、バーなど何でも揃っていて、都会のビジネスマンに最適なホテルといった印象です。タシケントのホテル・ウズベキスタンは、建物は古いものの(一部工事中でした)、立地がティムール広場の真正面という、タシケント中心部のわかりやすい場所にあります。空港までも近いし、利便性は一番です。
以上から、歴史や遺跡好きの人、買い物やグルメを楽しみたい人、ホテルライフを充実させたい人など、あらゆるタイプの旅行者が楽しめる要素が詰まった国だと確信しました。日本ではまだ知らない人が多いウズベキスタンですが、治安が良いので海外旅行初心者でも安心していける国なのではないかとも思います(もちろん油断は禁物ですが)。想像以上に素晴らしい滞在でした。~スタンという近隣の国も、いつか冒険してみたいと思っています。
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。